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フィリピンでは、何かと派手にお祝いをすることが多い。年末のクリスマスから正月にかけて、花火でお祝いをする。しかし、ドウテルテは将来はこの恒例の花火を禁止する方向だそうだ。

祝い事は酒が入る。花火などで大騒ぎをしたくなる。ピストルを持った人間が数多くいる社会だ。そのために、空に向けて実弾を発射したりして祝うのだ。しかし、誤射された弾丸(a stray bullet)が人に当たり怪我をさせたり、時には人の命を奪うことがある。

昨年末はドゥテルテ大統領は部分的には花火を解禁したが、今年のクリスマス以降は禁止だそうだ。今年の年末の死傷者の数は劇的に減るだろうと予想される。

ドゥテルテが大統領になってから治安はかなり改善された。夜遅く子どもたちが遊び回ることは禁止されて、犯罪に子どもたちが巻き込まれることも少なくなった。

ドゥテルテの自宅は今は観光の名所になっている。多くの人が訪問して、これが大統領の自宅かとみすぼらしいのでびっくりする。一国の大統領にしては貧弱な自宅である。

アキノ前大統領の自宅を外側から見たことがあるが、高い塀に囲まれて、巨大な邸宅であった。このような大邸宅をいくつも所有している。その財力を羨ましいと思う。自らも大地主であるアキノ前大統領は、フィリピンの社会システムの改革には乗り出せない。つまり、改革を行うことは、自らの経済的な基盤を失うことにつながるのだ。さらには、自分の親戚や知人たちも権力構造に深くつながっている。どうしても根本的な改革は行えない。

新しい大統領のドゥテルテの一つの特徴は「彼は失うものはない」点だ。質素な生活を自ら実践している。公務員たちには、贅沢はするな Live simple. と呼びかけている。とにかく、今までの大統領とはまったく異なるタイプである。

フィリピンの大統領選挙はアメリカとは異なる点は、副大統領の選び方である。アメリカは正副大統領が一緒に選ばれる。フィリピンでは、別々に選ばれる。今回の選挙では副大統領に当選したレニー・ロブレドはアキノ陣営である自由党に所属する。

大統領と副大統領が異なる陣営に所属するのだ。これはフィリピンの大統領選挙の特徴であり、大統領が死去したり辞任すると副大統領が大統領へと昇格する。(その例として、エストラーダが大統領を辞任したときは、副大統領だったアロヨが大統領職を受け継ぐ)

自由党を中心とする反ドゥテルテの陣営が一番願うことは、何らかの形で副大統領のレニー・ロブレドが大統領になることだ。それはドゥテルテの暗殺や弾劾があった場合だ。

ドゥテルテの人気が非常に高くて、フィリピンの大衆はレニー・ロブレドの大統領への昇格を非常に心配している。票の集計で、レニー・ロブレドが不正をしてボンボンマルコスを破ったと噂されている。そんなこともあり、彼女を fake president という芳しくないあだ名で呼ぶ人もいる。

何かが起こるかもしれない。自由党の側からの反撃がありそうにも思える。それに麻薬組織が便乗するかもしれない。この国の進む方向をよくよく見ておきたいと思う。