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フィリピンの元大統領フエルナンド・マルコスが英雄墓地(Libingan ng mga Bayani)に埋葬されることになった。ドゥテルテ大統領は当選後の9月、過去を忘れて前進しようと訴えて、マルコスの遺体の英雄墓地への埋葬を許可することを決定した。だが、マルコス時代に弾圧された当時の民主運動家らが、強く反発して、差し止めを求めて最高裁判所に提訴していた。最高裁判所は判事たちは9-5で意見は分かれたが、最終的には、埋葬を許可する判断を下した。

(マニラの南、空港へ進む飛行機のルートの下に英雄墓地がある。頻繁に飛行機が飛行するので、この地に眠る英雄たちは、うるさくて眠れないのではと同情する次第だ。)

1986年に失脚してハワイに亡命したマルコスは、この地で客死した。彼は英雄墓地に埋葬されることが願いだったようだ。1993年に遺体の帰国が許されて、それ以来故郷のイロコス・ノルデ州の廟で冷凍保存されて一般公開されていた。イメルダ夫人は夫の願いをかなえたいと強く望んでいた。(なお、廟で保存されているのは蝋人形で、本物の遺体はすでに腐りはてたとの噂があった)。しかし、強い反対があった。

彼の娘のイロコス・ノルデ州の知事である Imee Marcos は「本当は父の故郷のこの地、イロコス・ノルデ州で埋葬されればいいと思うのだが、父の強い願いなので、マニラの英雄墓地に埋葬したい」と言っていた。

さて、マルコスの英雄墓地での埋葬だが、反対派がたくさんいることなので、夜中にでも掘り起こして遺体を傷つけるかもしれない。そんなことで、護衛を墓の周りに24時間つけることになると思うが、そんな風に守られなければならない墓地も大変なことだと思う。

ドゥテルテはアラヨ元大統領には恩赦を与えた。ボンボンマルコスとも仲良くて中国に連れていく。さらに、エストラーダの庶子を日本訪問には連れて行ったり、となかなか芸が細かい。とにかく、前大統領の関係者たちとは仲良くしようとしている。しかし、アキノ元大統領とは今のところ、冷戦状態である。

photo credit: angust Marcos Bust Baguio via photopin (license)
photo credit: angust Marcos Bust Baguio via photopin (license)