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ドゥテルテ大統領の不規則発言が目立つ。「ヒトラーがユダヤ人を殺したように、自分も麻薬犯罪者を虐殺する」とか、「アメリカとは縁を切って、中国やロシアと仲良くする」とか、「オバマは地獄へ行け」などの発言である。

これらの発言は割り引いて受け取る必要がある。彼は、いままで地方の政治家であった。これまでは、言いたい放題、好きなことを語っていた。地方政治家で口の悪いおっさんであった。このズケズケ言うというパフォーマンスが地方では受けたのである。

彼は大統領選挙では当初は誰も注目していないダークホースだった。彼がダバオの町から麻薬を撲滅した功績で大統領になったのだ。そのために、アキノ政権の土台であった自由党を敵にまわしてしまった。そして、マスコミを握っているのは、その自由党だ。ABS-CBN News, チャンネル5、インクゥイアラー紙など有力マスコミは自由党を応援している。大統領の不規則発言は、これらのメディアを通して報道される。そして、それは国外にも知られて波紋を起こす。

麻薬組織との深い関与が指摘された De Lima 上院議員は、大統領の麻薬犯罪者の殺害が始まると、due process (きちんとした法的な過程を得て)を強く主張する。これは麻薬犯罪者たちとグルになっているので、当然の主張である。ABS-CBN News は、この上院議員の主張はよく報道する。まるで、彼女の宣伝機関に成っているようだという人もいる。

彼女は国連などの国外の人権団体にフィリピンの状況を訴えて、干渉するようにと求めるのだ。そして、それを受けてアメリカや国連などから、ドゥテルテの新政策は人権侵害の恐れありと苦情が入る。それに対して、ドゥテルテは強く反発する。

ドゥテルテは相変わらず地方の一政治家の気持ちのままで不規則発言を続けている。側近たちが毎回慌てて火消しに回るのだ。とにかく、ドゥテルテは一国の大統領になったのだから、自分の発言に気をつけるべきだろう。自分の発言はマスコミの手によって、どのようにでも切り取られて、歪んだ形で報道されるかもしれないことに気づくべきだ。

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