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2016-04-25

ロドリゴ・ドゥテルテが大統領になりそうだ。ますます勢いがついている。彼は自分が大統領になったら3つのことだけをすると言っている。corruption, crime, drug を一掃することに集中するそうだ。そうすれば、自然と外国からの投資も増え、雇用も盛んになり、経済も上昇する。とにかく、まずフィリピンの一番の弱点を直すことから始めるべきだという考えだ。

なお、日本の新聞などでは、ロドリゴ・ドゥテルテをダバオ市長と紹介しているが、厳密には元市長である。市長の時代に行った犯罪に対する厳格な態度が市民からの支持を得ているのである。現在のダバオ市長は娘のサラ・ドゥテルテである。娘も犯罪に対する硬派な態度で知られている。

現在マニラのニノイアキノ国際空港で乗客の荷物の中に弾丸を空港職員が挿入させて、それを職員が発見した振りをして、お金を要求するという事件が多発している。ロドリゴ・ドゥテルテは、もしそんな職員を捕まえたら、射殺か銃弾を飲み込むか選択させると言っている。

2016年の大統領選は当初はロハス、ビナイなどの有名人の間の選挙と言われていたが、ポーが出馬してからポーに人気が高まった。しかし、ロハスの息のかかった選挙管理委員会がポーの国籍などが問題であると、出馬の資格なしと判断した。これに対してポーが訴えて、最高裁判所で最終的にポーに資格ありとされて、この問題は決着がついた。

ところで、急にドゥテルテが出馬を表明してから、選挙の流れが一変した。現時点では彼がもっとも大統領になる可能性が高い。いままでは、よく大統領選の票の計算で不正が行われたと噂が流れることがある。おそらく、ある程度は本当なのだろう。今回も選挙管理委員会に対するアキノやロハスの影響力を否定することはできない。しかし、現在のように世論調査でドゥテルテがダントツで先行しているのに、投票でロハスが当選だと選挙管理委員会がアナウンスしたら、それこそ、国がひっくり返るような大騒ぎになるであろう。現代は、あんまりおおっぴらな不正はできない時代になってきた。

ところで、副大統領の選挙では、ボンボンマルコスが当選しそうなのである。アメリカの大統領選は正副がペアーになるが、フィリピンでは何故か別々に選挙が行われる。であるので、時には、両者の連携が悪いことがある。

ボンボンマルコスは故マルコス大統領の息子である。故マルコス大統領の遺体は、フィリピンの北部のバタクの霊廟に防腐処理をされたまま残っている。マルコスの家族は、故大統領を hero’s burial (英雄の埋葬)を希望しているが、歴代の大統領は拒否している。イメルダは認められるまで、遺体を霊廟に安置しているのだ。

なお、ドゥテルテは故マルコス大統領の遺体の埋葬に関しては認めるそうだ。ただし、hero’s graveyard に埋葬するだけで、大がかりな儀式は許可しない方針のようである。

なお、噂だが、霊廟にある故マルコス大統領の防腐処理された遺体は実は単なる蝋人形であり、本物はすでにどこかに埋葬されたそうだ。いずれにせよ、フィリピンの人々はhero’s burial に対する思い入れが強いのだが、このあたり我々日本人には分からない点だ。

左から、ビナイ、ドウテルテ、ポー、ロハス、サンティアゴ
左から、ビナイ、ドゥテルテ、ポー、ロハス、サンティアゴ