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2015-12-13

フィリピンの英語学校の多くは韓国人が経営する学校である。フィリピンにおける英語留学は韓国人が切り開いた商売分野である。1997年のIMF危機は韓国に大きな衝撃を与えた。この危機意識をバネにして、貿易の拡大とそれをになう人材の育成に力を注いだのである。人材は英語ができることが必須とされた。

韓国の大学進学率は非常に高くて、大半が進学と考えても間違いはないだろう。日本以上に学歴社会であり、留学で箔を付けることも必要なのである。大学進学率は2013年に70.7%である。多くの若者が大学に進学する中で、自分自身をさらに資格や何か+アルファを付けないと就職が難しいのである。

ただ英米での留学はいくら教育熱心な韓国人にとっても負担である。そのために、金銭的に負担が少なくて、効果が変わらない、あるいは英米へ留学した以上に効果がでるとも考えられるフィリピンへの留学が盛んになったのだ。韓国の資本がフィリピンでの語学学校を開設して、自国の若者をそこに誘導したのである。その意図は見事的中した。

中田友康『フィリピン留学』のp.73では、ほば全大学生が留学を経験する「全留」時代だと述べている。しかし、これ以上はもう市場の拡大は見込めないようだ。それで新しく参入してきた日本人に学校を売却したりして、創業者利潤を得て韓国に引き揚げる経営者もいるようだ。

日本人が積極的にフィリピンでの英語学校の経営に乗り出してきたのは、2012年頃からで、現在は20校ほどがある。ただ、韓国系の学校の方が15年ほどの伝統があり、教育ノウハウも仕入れて、内容の充実度はそちらが上だ。日本人の経営する学校はまだまだ新しく、これから改善するべき余地も多いのだ。

留学に関しては、日本が韓国を追いかけている。金銭的に効率よく英語は学ぶためには、フィリピンが最適であるとの認識は次第に広まりつつある。フィリピンでの英語学習はこれからは大いに広まるだろうと予想される。

photo credit: extra credit via photopin (license)
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