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2015-05-03

マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)がウエルター級のボクシングの試合に負けた。Floyd Mayweather に対して、3対0の判定負けであった。ラスベガスでの戦いの結果はフィリピンの国民にとって大きな失望となった。たくさんのお金が賭け金として動いたようだが、フィリピン人の多くはパッキャオに賭けていたのだろう。審判は、試合のお膳立てをしたMayweahter 側が選んだということで、フィリピン側はパッキャオに対して、判定では不利になる可能性があるから、ノックアウトでの試合を望んでいた。しかし、ノックアウトではなく判定に持ち込まれたが、それでも試合の勝敗は明らかであったようだ。

パッキャオはフィリピンの英雄である。貧しい家の出身であるが、ガッツを見せながらボクシング界の中で頭角を現してきた。そして、有名なボクサーに挑戦して、それに劇的な勝ち方をするということで人気を高めていった。一度は脳内出血をして医者からは引退を勧められたが、彼は相変わらず挑戦し続けている。フィリピン人は彼に自らを投影している。

フィリピンでは、彼と Mayweather との今回の戦いに人々は大変な関心を示している。チャンネル2(ABS-CBN)、チャンネル7(GNA)では、彼の体調や仕上がりの状況を頻繁に報告していた。しかし、かれは以前ほどボクシングに集中していないとの批判がある。ラスベガスでも、毎晩、ビジネスの話や寄付の要請を受けたりで、遅くまで起きていることが多くて、ボクシングに集中できない日々であったようだ。ラスベガスには、試合の2カ月も前から来て、体調を整える予定だったが、試合への準備には必ずしも集中できていなかった。

いずれにせよ、負けても大金は入ってくる。彼ほどの名前が売れれば、負けても十分にもとは取れるようだ。アメリカのビバリーヒルズやマニラのフォーブスパーク、ミンダナオ島のジェネラルサントスなどに豪邸を持っている。金があれば、ガッツの気持ちに陰りが見えるのは仕方がないだろう。

彼は2010年の下院選挙に当選している。妻は副知事である。政界にも意欲を見せている。しかし、彼は小学校も満足に出ていないようだ。2016年の大統領選挙に出馬すると言っている。もしも、大統領に選ばれれば、今までのフィリピンの大統領のように上流階級出身者でないという点で、きわめて異色の大統領になるであろう。階級の固定されたフィリピンで、彼のような人物が階級の頂上に達すれば、多くの貧しい人に希望を与えるであろう。