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今日は、フィリピンの大統領であるロドリゴ・ドゥテルテの誕生日だ。1945年の3月28日生まれであるから、今日で72歳になる。いつも大統領は元気がいいので、まるで60代の初めのように見えるのだが。

ドゥテルテは自分が高齢であることを意識している。日本人の感覚では、72歳はそんなに年寄りとは感じないが、フィリピンの男性の平均寿命は65歳であるので、彼は平均寿命よりもすでに7歳年長である。

日本人の男性の平均寿命が79歳であるから、7歳ほど年を取るとすると、日本人の86歳ぐらいに値すると考えられる。

そのために、かれはしばしば「自分は任期満了まで生きていけないかもしれない」との懸念を表明している。自虐的に、自分が死んだら自分はきっと地獄(hell)行きだろうと言っている。そして、「地獄にはデリマもきっとやってくるだろうから、その時は、デリマは地獄の女王になる」と冗談を言っている。

さて、大統領の任期は6年であり、一期限りである。ドゥテルテが任期満了まで生きたとして、77歳になる。日本人の感覚ならば、91歳になるまで大統領であり、年齢的には無理かなという気もする。

さて、問題は彼が任期途中で大統領を続けられなくなった場合だが、憲法の規定により、副大統領のレニー・ロブレドが大統領に昇格になる。

実はここに大きな問題がある。アメリカならば正副の大統領候補はカップルで選ばれる。つまり政策的に一致しているのだ。大統領が退いても、副大統領の引きつぎはさほど問題はない。

ところが、フィリピンでは、正副の大統領は別々に選挙で選ばれる。ロブレドはドゥテルテの敵対する自由党のメンバーなのだ。ロブレドはドゥテルテの政策に公然と反対を唱えており、彼女が大統領になった場合は、政策の大転換が予想される。

ドゥテルテはボンボンマルコスに副大統領になって欲しかったようだ。事実、世論調査でもボンボンマルコスが優位であった。ところが、実際の票では、わずかにロブレドが上回った。

そこから、世間では、当時、開票を担当した自由党がなんらかの操作をしたのではという噂が流れた。大統領のドゥテルテの場合は、圧倒的に優位であったので、彼を落選させるのは、さすがに無理であったのだ。しかし、副大統領の開票では票の操作が可能であったという噂である。

Leni Robredo

その噂のために、彼女は fake president 「偽物の大統領」などという陰口を叩かれている。

大統領に敵対する勢力はなんとかドゥテルテを弾劾して、ロブレドを大統領にしたいと考えている。しかし、それは難しい。現在の世論調査では82%のフィリピン人が現大統領の仕事ぶりに満足している。

メディアでは自由党よりの報道も目立つが、ソーシャルメディアでは圧倒的に大統領支持一色である。

もしも、10年前ならば、こんなにドゥテルテ支持は広がらなかったろう。新聞やテレビの報道に影響されたろうと思う。その意味では、ソーシャルメディアの広がりに驚くのであり、新しい時代の始まりをも感じるのだ。

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