スポンサーリンク

デリマが逮捕された。彼女の逮捕は当然である。司法長官という要職にありながら、麻薬密売者から多額の賄賂をもらい、何かと便宜を図っていた。衝撃的な映像は、彼女が刑務所を訪問して、麻薬王の誕生パーティに参加して、彼のために歌を歌い。肘と肘を付き合わせて友情を誓い合った場面である。https://youtu.be/2YRyZyXAB0E

そもそも麻薬王は刑務所で刑に服役しているのだ。刑務所の中で、盛大な誕生日のお祝いパーティが開かれるとは、おかしな話ではないか。そのパーティに司法長官が参加して、彼のために歌を歌う。そして互いに友情を誓い合う。

こんなビデオがあっても、彼女は「でっちあげ」と平気で言う。そして、ドゥテルテの麻薬密売人の殺害を人権侵害と非難する。麻薬の売人は捕まったら、due process (正規の手続き)を経て罰せられるべきだと主張する。

その主張は筋が一応は通っているのだが、このビデオを見て欲しい。フィリピンでも最も厳しい刑務所の一室がパーティ用に使われて、豪華な食料やアルコールが持ち込まれ、カラオケ大会のように、歌が歌われている。

刑務所の所長や刑務官はたっぷりの賄賂をもらっているので、何も言わない。フィリピンの司法と警察はこのことで象徴されるように腐敗しきっていたのであった。そんな制度のもとで、due process を行ったら、麻薬密売者はたちまち無罪釈放となり、検察側の証人(勇気ある証人)は殺されてしまう。

新大統領は麻薬密売者の殺害という超法規的措置でこの事態を乗り切ろうとしている。デリマは、それを人権侵害として、アメリカや国連やEUに訴える。するとアメリカや国連は、ドゥテルテに警告を発するので、大統領はカンカンに怒るのだ。

現在は、マスコミは自由党寄りで、国外にニュースが発せられるときは、ドァウテルテの人権侵害という面に重きが置かれる。日本にニュースが来るときも、デリマは大統領の政敵で、彼の政策は人権侵害だという面が強調されて報道される。その例が以下のニュースだ。

【マニラ時事】フィリピン警察は24日、ドゥテルテ大統領の政敵のデリマ上院議員を麻薬犯罪に関わった容疑で逮捕した。デリマ氏は長年、ドゥテルテ氏の強硬な麻薬対策を批判しており、人権団体などからは「黙らせるため、無理やり逮捕した」と批判が出ている。
 デリマ氏はアキノ前政権時の法相。ダバオ市長だったドゥテルテ氏が「処刑団」を率い、麻薬密売人らを違法に殺害した疑惑を率先して追及していた。http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022400602&g=int

麻薬に手を染めると人間ではなくなる。普通の犯罪ならば、人を殺したり、傷つけることに躊躇やためらいがある。麻薬に染まった人間は人格が変わって、殺人や殺傷が平気になる。麻薬は人間を変えてしまう。人間としての尊厳をなくしてしまう。その意味では、あらゆる犯罪の中で、最も恐ろしいのは麻薬密売である。人を人でなくしてしまうのである。

デリマの逮捕
スポンサーリンク