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2015-12-06

最近フィリピン留学に関する本を読んでいる。今日は、中川友康著『フィリピン留学:英語はアジアで学ぶ時代が来た!』(2015年刊、宝島社)という本を紹介してみたい。

この人の経歴の面白い点は、大学院留学で、オーストラリアのシドニーに来た人がアジアのでの留学を推進する仕事に就いた点である。自分の大学院で勉強している経営学の知識を実践的に試すために、卒業研究の一環として「留学ドットコム」という会社を立ち上げた。日本に来る留学生に情報を提供しているうちに、それが今の仕事に発展したという。

このように、学問をしている時に、同時にその学問の検証として実践活動をすることは効果的なことだと思う。特に、経営学のような実践の研究的な色彩の強い学問分野はとりわけそうであろう。

この本を読んで勉強になったことは、フィリピン留学が盛んになった経緯が分かった点である。1997年のアジア通貨危機のために、韓国はIMFの管理下に置かれた。そのことは観光人にとって大変なショックとなった。国際的に生き残っていく道を探るようになり、国民の悲願として英語力を身につけようとしたのである。その結果、コストの安くて充実した英語教育を受けられるフィリピンが一躍注目を浴びるようになったのである。

韓国人がフィリピンに次から次にやってきて語学学校を立ち上げる。そして次第に選び抜かれた学校だけが生き残り、現在では極めて充実した内容の英語教育を提供している。

英米の語学学校の特徴は、15名ぐらい、講師が教室の中央に立ってテキストの内容の説明を行う。そして時々横の学生とペアーを組んで二人で10分ほど会話をする。お互いに拙い英語で話し合うのであり、あんまり効果はないのでは、と著者は述べている。

この点は、フィリピンでは一対一の授業であり、講師は1時間おきに交代するので、いろいろな英語が学べる。一人の講師の英語のくせが付くということはないのだ。またもしも一時間ほどマンツーマンでのイギリスやアメリカ人の先生を雇うとだいたい一万円ほどかかるそうだ。ところが、フィリピン人の講師だと500円のようだ。英米人の講師がフィリピン人の講師の20倍の価値があるとはとうてい思えない。コストパフォーマンスの点からいうと絶対にフィリピン人講師を選択した方がいいことになる。

また、講師の質も異なる。フィリピンでの講師はおそらくその国での相当優秀な頭脳の持ち主の場合が多い。優秀な人にとってあまり働く場所が多くないフィリピンでは、英語学校の講師というのは魅力的な仕事なのである。もちろん英米の英語講師も一生懸命で優秀な人も多いが、このあたりさまざまな人がいるのではないか。優秀な人との会話は面白くて、勉強になる。

等々といろいろと参考になることが書いてあった。まだ3分の1ほど読んでところであり、数日後にその紹介を続ける。

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