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2015-11-23

このところ、フィリピンの古代文字である Baybayin の研究をしている。20年ほど前も調べたことがあったが、そのころと比べるとたくさんのBaybayin に関するサイトがたくさんできたので調べるのが楽になった。そしてBaybayin の書き方の講座とか歴史などを語ったサイトもたくさんある。またYouTube にも関係するものがたくさんある。

Baybayinは一般に子音だけを示す文字である。しかし、diacritical mark (発音区別符号)を付けることで、母音を示すこともできる。何も付けないと母音aを付け加えて読む。たとえば、m + a のようである。上の方に印を付けるとi かeの母音を付加する。この頃は、母音のi/eはあまり区別されていない。また、下の方に印を付けるとu かoの発音になる。この頃はu/oの母音は区別されていない。つまり、当時は、母音は3つだけであったことが分かる。

そして、母音を付けないで子音だけで読む場合もある。それは下に×印のようなものを付けるのだ。もともとは、Baybayin には、母音を付けないで読む記号は存在しなかった。ところが、1620年に、Fr. Francisco Lopezが、子音だけを読むことを示すために×印を発明したのだ。

このように文字体系を習得するのは比較的に易しい。Baybayinが現代のフィリピンの若者にある程度の人気があることの理由が分かる。

その中で面白いと思ったのは、Baybayin を芸術として利用しようとする人がいることだ。Prefilipino Art という名称でこの文字をシャツや帽子を売るネットショップがあることだ。ここを訪問するとこれから、ますます人気が高まっていくことが予想される。

さらには刺青にこのBaybayin の文字を利用する人がいる。下に示したのは腕に入れたものである。なかなか格好いい模様になっている。このようにコミュニケーションの手段としてのBaybayin は廃れたけれども芸術として復活の兆しが見えている。さらには、若い人たちの間に懐古趣味として密かなブームとなっているようである。

http://www.pinoytattoos.com/page/6/
http://www.pinoytattoos.com/page/6/