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2015-11-08

このところ、フィリピンのニュースは bullet planting scandal のニュースで騒がしい。それは、乗客の荷物の中に空港関係者の誰かが弾丸を入れておき、X線による荷物検査の時に指摘して、なにがしかのお金を受け取ってその事実をもみ消すという事件である。

これは多発していて、次第に大きな社会問題になっている。日本のテレビでも紹介されたのだが、ポーターあたりがこっそりと乗客の荷物に弾丸を入れておく。そして、荷物検査の時に弾丸が入っていたと係員が指摘して、金銭の支払いの代わりに見逃すという図式である。

払わないと外国人ならば、A to A (Airport to Airport) となり、強制送還になる。フィリピン人ならば、拘留される。面倒くさいので結局は払ってしまう人も多い。

今日のニュースでは、日本のヤクザでさえもこの恐喝に巻き込まれたそうである。彼は手荷物検査の時に弾丸があると言われ、日本への強制送還か15万円を支払うか選択しろと言われて、しぶしぶ15万円を支払ったそうだ。ヤクザでさえも、ビビらせるニノイアキノ国際空港は驚くほどである。

犠牲者はお年寄りや外国人が多い。外国から里帰りしたOFW(外国で働いた人々)などもよくその犠牲者になるそうである。

マスメディアがしばしばその問題を指摘するのだが、空港関係者は無視している。おそらく空港全体がこのスキャンダルに関与していると考えられる。上層部の承諾のもとにこの不正が行われているのだろう。

2016年の大統領候補である Mar Roxas は空港関係者を弁護しているので、マスメディアから非難されている。

私の知っている人は、夫がフィリピンから出国する際にポケットに弾丸を入れられないように、事前に荷物や服のポケットを全部縫い付けてしまった。用心のためである。

アキノ国際空港で働く人々を信頼できない点は寂しいことである。タイやシンガポールの空港と比較して信頼性に関しては雲泥の差があると言えよう。

私がはじめてフィリピンに行ったとき、手に物の検査をしていた係員は私の財布を開けさして何かのお金を抜きとろうとした。そして、私に向かって「きもちだけ、きもちだけ」と言った。私が睨むと何も取らずに、そのまま行かしてくれた。

トイレに行くと3,4名の掃除担当者がいて、何も仕事がないようでぶらぶらしていた。私が手を洗おうとするとさっと来て栓をひねってくれた。そして一万円札を見せて、「いちまんえん」とか言う。チップで一万円を要求するとはこれは酷すぎる。

とにかく、これは大変な空港だなと思った。しかも、トイレの多くは故障していてた。

空港は国の顔である。トランジットで空港に滞在する人もいる。ニノイアキノ国際空港がどれだけフィリピンの評判を落としているか考えたほうがいい。空港関係者の腐敗の根絶を願う次第である。

photo credit: Air Philippines Boeing 747-212B; RP-C5745@FRA;11.10.1995 via photopin (license)
photo credit: Air Philippines Boeing 747-212B; RP-C5745@FRA;11.10.1995 via photopin (license)