スポンサーリンク

2015-08-06

先日、紙村徹氏のニューギニアでの口承文化の講演を紹介した。自分はむかし、30年ぐらい前で、新幹線の中で年配の人と話をしたことを思い出す。記憶があやふやだが、次のような内容だったと思う。

その人はニューギニアで戦った兵士だった。ニューギニアでの戦いは飢えとの戦いであった。バナナなどは結構茂っているがそれを食べるわけにはいかない。それは村人の管理する農園であって、そこを荒らすと村人が日本兵たちを襲ってくる。日本兵にとっては確実に死を意味することになる。村人と物々交換で何とか飢えをしのいだ。

医療品がないので、手術も大変だった。ある兵士が大腿部を弾が貫通した。放置しておくと化膿して確実に死が来ることになる。それで、鉄の棒を焼いてその貫通した部分に通して消毒する。兵士は苦痛で暴れるので、みんなで手足を押さえつけて、軍医が棒を通して消毒をする。そんな話だった。正確に覚えていないのだが、話のリアルさが印象づけられた。

生きて帰れた者が少なかったニューギニア戦線であったが、静かに淡々と語るその元兵士の話が印象的であった。今でも、時々は思い出す。